つくり手の声

農園管理者 福島保雄/ アロエ栽培歴35年
アロエとわたし
子どもの頃、海で真っ赤に日焼けをするたびに、母は冷凍庫で保管していたアロエの搾樹液を解凍してタオルに浸し、私の肌にあててくれていました。 冷たくて気持ちが良く、とても懐かしい記憶です。 今も農園で虫に刺されると、刺された箇所にぽきんと折ったアロエの断面を塗ったりと、日常の中にアロエを取り込んでいます。
農園での仕事のモットー
「こだわりを持たないことが、こだわり」。 一般的に仕事にこだわりを持つことは良いとされていますが、持ちすぎると変化を嫌うようにもなっていく気がします。 それよりも、お客さまや仲間に喜んでもらえること、なおかつ私自身が喜ぶことを信念とし、柔軟にトライ&エラーを重ねながら未知の発見につなげていくことを大切にしたいと思っています。

自社農園でのアロエ栽培

静岡県伊東市にある、東京アロエの自社農園。 1962年の開園以来、ここ伊豆農園では、東京アロエの化粧品やサプリメントの原料となるアロエをハウス栽培しています。 アロエはその90%が水でできている植物です。 だからこそ、良質なアロエを育てるのに良質な水選びは欠かせません。 伊豆農園では、専用の井戸から汲み上げたミネラルたっぷりの地下水でアロエをふっくらと育てあげ、良葉だけを厳選して商品に使用しています。

オーガニックで、手間ひまかけて

東京アロエの伊豆農園は、有機JAS認証を受けたオーガニック農園。 農薬を一切使わないため、雑草は人の手で丁寧に取り除きます。 また、アロエは通常、株栽培で収穫することが多いのですが、伊豆農園では「一本木栽培」でさらに大きく育て、成長した葉のみを一葉一葉丁寧に収穫しております。 手間も時間もかかりますが、成分の安定と安心を求めるからこその大切な作業です。

実も皮も、余すことなく使います

朝摘みされ、その日のうちに加工場に出荷されるアロエたち。 愛情をたっぷり注がれて成熟した葉の一枚一枚は、乾燥させたのちに皮ごと粉末になります。 自然のめぐみを余すところなく使いきり、無駄なごみを出さない。 この精神で、近年では廃棄食品を再利用した有機肥料を施肥しており、新しい土づくりにも挑戦中です。 これからも私たちは、より地球にやさしく、安心安全なアロエづくりを追求していきます。